酒はしづかに飲むべかりけり

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暗示的

短歌

✰ 「おめでとう! Super Woman 86歳」
        
                  娘のカードは 暗示的なり

✰ 太陽と 地球と月が 重なりぬ
      
                  今宵赤銅色の 月にまみえむ

✰ 高麗屋 襲名演目は 「勧進帳」
      
               孫は子の 子は親の芸見事に継ぎて

✰ いにしえの 物物交換に 心あり
      
                今仮想通貨の 闇におののく

✰ 重要な 記録は手書きで 残すべし    
     
              パソコンの記事 何時か消ゆるらし

✰ この世には 不滅のものなど なかりけり
     
               ブログに アップのわが詠草も

✰ 福豆を 年齢の数ほど 食べること
     
            能わぬ老いの 浪路寄せきぬ

✰ 虚偽・誤報 フェイクニュースは はびこりぬ
     
          イヤリングの真珠 実はイミテーションなり

✰ 大雪に あらねど春の 雪の道
        
            坂道なれば 車が不通

✰ 老いぬれど 女なること 楽しまむ

           空穂は詠めり やさしからずと 

     


           

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# by murasakisikibu-s | 2018-02-04 14:05 | Comments(0)

新陳代謝

短歌

✰ 徒に 新陳代謝と 言ふなかれ
    
      我は控えむ 老いぞさびしき


✰ 大きなる 一月二日の 望月を
     
      老夫と並びて 観れば寂しも


✰ 誕生日 をとこ孫から プレゼント
     
      助言のえをとめ 推し量りけり


✰ しんめうに 年始の屠蘇酒 飲みにけり
     
      唐の博士の 献上とやらん


✰ 生き物は DNAを 運びゆく
     
     孫のハイボールの 飲みっぷりよし


✰ 松の内 おなじ友から また賀状
     
      老いに罪なし 笑初めかな


✰ 黒豆に 煮しめ・昆布巻き・栗きんとん
     
       じっくり作る 愚直を好む


✰ 戌年の 大河ドラマは 「西郷どん」
   
   西南戦争に わが先祖も参加の記録あり
 

✰ 洗練と 諧謔あふるる 人柄の
    
      岩田先生 短歌史を飾らむ 

    


      

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# by murasakisikibu-s | 2018-01-06 13:31 | Comments(0)

秋冴えて

短歌

✰ 秋冴えて 久方ぶりの コンサート
      
       心に沁み入る コロラトゥーラソプラノ

✰ 歌詠むは わが魂の カタルシス
     
       イロハモミジの 紅を踏みゆく

✰ 微笑みて あまたの歌評 聴くわれの
      
       自負強ければ 変らざらむか

✰ 何事も ランク付くるは 切なかり
      
       時に手品の どんでん返しを

✰ 流行語 「インスタ映え」と「忖度」が
      
       世相を映して 大賞を受く

✰ 庭の柚子 金木犀と 隣り合ふ
      
       葉隠れの実が 黄金に映ゆ

✰ この秋の 紅葉かくべつ 鮮やかで
     
       イロハモミジの 燃えて紅たつ

✰ 何気なく 「新陳代謝」と 口にする
     
        少し控えむ 老いの慎み

✰ 男孫 われを優しと 信じをり
    
        厳しきことは 全部むすめに

✰ 山茶花は 紅濃く咲けり 生垣に
    
        そそのかされて 旅に行きたし
 

    

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# by murasakisikibu-s | 2017-12-05 13:22 | Comments(0)

新燃岳

 短歌

 ☆ 小林が 初任地なりき けぶり立つ
      新燃岳は われを恋はしむ

 ☆ 初任校で われが一番若かりき
      新燃岳にも 登りたりけり

 ☆ 襟垢の 少し付きたる 大島紬
      汚き襟こそ なまめかしけれ

 ☆ 恋ひ詫びて「一緒に死んで」に あらざりき
         SNSの 不可思議な舞台

 ☆ 姪からの 亡き夫忌明けの 挨拶状
       並ぶ夫妻の 短歌のいとほし

 ☆ 人の世の 在り方いたく 思ひ知る
       第四十八回衆院選の 人心の妙

 ☆ カラオケに 美声の友から いざなはる 
       「愛の讃歌」に酔ひて候ふ

 ☆ メール便 配慮に欠けて 後悔す
       軽きタッチで 何処にか飛ぶ

 ☆ 芸術は 印象批評が 好みなれど
       解説ありて 秀歌と知りぬ


 ☆ パソコンにて 古典文学学ぶこと 
       清少納言は をかしとや言ひなむ





  


     
        
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# by murasakisikibu-s | 2017-11-04 13:02 | Comments(0)

思惟の旅人

短歌

 ☆ 歌詠みの 思惟の旅人(たびと)に 成らまほし
         たかで短歌と ゆめ思ふまじ

 ☆ 和紙を裂き紙縒(こより)で文(ふみ)を綴りたり
      ホッチキス無き 昔は美(うつく)し 

 ☆ 東京府 世田谷町下北沢に 生れけり
       金融恐慌闌(たけなは)のころ

 ☆ 文語体 戦前までの 書き言葉
       父の封書の 墨の跡静けし

 ☆ 平成の 終はり近づく わが国は
     混沌として 震(ふ)らぬ日の無し

 ☆ 雨あがり 薄紅に咲く サルスベリ
        台風18号の 接近を聞く

 ☆ エデイット・ピアフの 愛の讃歌と 平安の
        恋の情念 等しからずや

☆ 院展の 妖しき作品 「涅槃寂静」 
      老いに眩しき 啓示のごとし

 ☆ われにのみ 薫るや浅黄の 金木犀
      こぼれし花の 踏むをためらふ

 ☆ 美しき 山中城址の 障子堀
       多勢に無勢 半日で落城せり


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# by murasakisikibu-s | 2017-09-17 16:01 | Comments(0)